ジルニウム化合物の開発、製造、販売などを、自社グループ内で一貫して行う第一稀元素には、さまざまな業務があります。勤務制度は勤務地・業務にあわせて設定されており、従業員は、それぞれの業務にあわせた働き方を実践しています。
今回ご紹介するのは、製品の検査分析を担当するKさんのフレックスタイム制(コアタイムなし)活用法。契機となったのはコロナ禍です。特殊な検査機器を駆使する分析業務、通勤による感染リスクを避けたくても、在宅勤務でできることは限られています。「ならば、週5日分の労働時間を4日間で達成できるよう勤務時間を調整し、平日の1日を休みにしよう」とKさん。もともと第一稀元素は週休2日制。それにフレックスタイム制による休み1日を追加した「週休3日制」です。とはいえ、業務に支障は無かったのでしょうか。「業務効率は、むしろ向上しています。現在、部内メンバーでシフトを組んでいますが、それぞれの1日あたりの勤務時間は通常より長くなります。つまり、毎日、誰かが、通常より長く検査機器を動かすことができる。その方が機器の起動処理や点検も効率的です。以前より処理できる検査数が増えました」と成果を実感。プライベートでは、ご家族と過ごす時間がより充実し、自由に使える「平日」ができたことで「銀行や行政手続きなど、平日しかできない用事が便利になった」そうです。
アフターコロナも「週休3日制」を続けますか?との問いには「もちろん!」と即答。加えて「コロナ禍だからこそ、固定観念を捨ててチャレンジできた。災い転じて福にできた経験を、今後に生かしたい。第一稀元素は、工夫次第で自由な働き方ができる会社です」と語ってくれました。