当社では、現状に満足せず常に向上心を持ち、魅力ある職場を作り続けたいと1984年から、『小集団活動』 (職場改善活動)に取り組んでいます。
当社の活動は『らくらく活動』と称し、「楽に仕事を行う!」「楽しく仕事を行う!」をモットーに活動を行っています。みんなが心地よく働くために、また安全で快適な職場環境を目指し日々改善活動を行うことにより、原価低減や品質安定、さらにはお客様の満足度向上につながります。
もちろん成果は改善を達成したチームにも還元されることは言うまでもありません。さらに改善の成果は、すべての部門に水平展開され、会社全体の改善へと活用されます。今後も活動を継続することで当社の企業価値を高めて行きたいと考えています。
参加したい社員はチームを結成しエントリーします。 誰でも参加OK! 自主的に活動を行うので各自のモチベーションは非常に高く、やる気に満ちた活動になっています。
全部門、全員参加を方針として、各チームが年間1~2件のテーマを達成します。
次に改善事例を紹介します。
改善前は、各現場に工具ボックスを設けていましたが、改善後は現場事務所にて一括管理にしました。不要な工具を廃棄し、必要な工具だけを写真のようにパネルに設置。一目で工具の有無を把握でき、探す手間がなくなりました。付加効果としては、安全ロープを工具に取り付けたことで高所作業時に落とす危険性がなく安全性向上にもつながり良い改善となりました。
懸濁液の検査サンプルは放置すると下に粒子が沈んで固化します。改善前は、検査の前に容器を手で振って混合させていました。かなり強固に固まっており、力一杯振るため腱鞘炎になることも。また振っている間は他の作業ができませんでした。
そこで、遊休設備(切削機)を利用し、そこにポリ容器を装着できるような治具を工夫して自分たちで装置を作りました。自動で混合することができ、改善後は身体への負担がなくなり、混合時間も35分から5分へと短縮、さらに混合中に他の作業も行うことができるようになりました。
懸濁溶液を写真の固液分離器具で固形物(ジルコニウム)と濾液(廃棄物)に分離する際に、ジルコニウム中の不純物を取り除くために、器具の上部から純水を流して水洗を行います。改善前は、純水を逐次、ビーカーで投入していました。ジルコニウムの種類によっては、水洗時間が数時間に及ぶこともあり、非常に手間のかかる作業です。
そこで、自動で水洗が行えるように水洗装置を考案しました。最初に必要な水量分を上部のポリタンクにセットすると自動で水洗が完了します。器具の中の水量はサイフォンの原理で常に一定量となります。改善後、ろ過作業の手間が大幅に軽減しました。
年に一度の全社発表大会です。発表は単に改善の成果を発表するだけでなく、いかにわかりやすく、おもしろく?発表するか、チームのプレゼンテーション力が試されます。順位は参加した全社員の投票で決定し、上位チームには賞金が贈られます。
チーム同士の意見交換の場として交歓会を開催しています。部署間を越えたチーム交流の機会として設けています。わきあいあいと、活発なコミュニケーションが図られています。
年に一度、機関紙『価値』の発行を行います。外部研修に参加し、個々の能力向上を目指します。